暦 ~こよみ~ Local Life & Crafts

直営ショップ

近江八幡と湖東地域の手しごと、集めました。


「暦〜こよみ〜 Local Life & Crafts」は、当館(旧酒蔵)の蔵人宿舎であった江戸時代の蔵をリノベーションしたスペースに2021年6月オープンした「近江八幡 まちや倶楽部」直営のショップです。本館「近江の間」の西側中庭に隣接しています。

”Local Life and Crafts”というサブタイトルに込めた、私たちの思いは・・・

「この町と地域が、長らく生業としてきた様々な伝統産業と技術を、現代の生活に沿った素敵な商品という形で発信したい」・・・ということ。

ヨシ産業、竹工芸、麻織物、そして革、帆布製品・・・

近江八幡ならではの伝統の手仕事による、レトロ&モダンな生活用品や雑貨の数々を展示販売することで、この土地の持つ本来の魅力を、ここを訪れるだけで体感できる、そんなショップにしたいと思っています。また、ワークショップやライブコンサートの開催を通して、宿と一体となって地域の魅力を発信していきます。

暦〜こよみ〜 Local Life & Crafts

滋賀県近江八幡市仲屋町中21 まちや倶楽部内
TEL: 0748-32-4654(代表)
営業時間:平日13:00-17:00(水曜定休)/ 土日祝:10:30-17:00

※ご宿泊の方は、時間外でもお開けしますのでお声がけ下さい。

商品のご紹介

本ショップではメーカーや職人さん達と組み、現代のライフスタイルに融合するオリジナル商品の企画開発に随時取り組んでいます。取扱い商品の一部を以下にご紹介します。

※掲載商品でも欠品、廃番となることがあります。ご希望の方は事前にお問合せ下さい。
※本ショップで展示販売している商品の一部は、当館の客室内にも取り入れており、ご宿泊の際にご使用頂けます(客室により設置している品は異なります)

近江牛レザー X 高島帆布

近江八幡は「八幡靴」で知られるように、革製造の伝統がある一方、帆布製造でも明治時代にイギリスから専用力織機を16台も輸入し、日本で初めて西洋式帆布を製造した地でもあります。これら両方の伝統技術とパイオニア精神を受けついで「八幡帆布鞄」を製造する「Cogocoro」(コゴコロ)さんの商品を中心に取り扱っております。

Cogocoro(コゴコロ)さんと、近江牛の老舗「岡喜牧場」さんとがタッグを組んで生まれた唯一無二のオリジナル商品です。近江牛レザーならではの絶妙のオイル加減、ふっくらとした厚み、そして柔らかさが魅力。クラシカルでいて新しさもある不思議なデザインに、こだわりの「琵琶湖ブルー」の深みと鮮やかさが映えます。

バッグのほか、財布やキーケース等、近江牛の本場である近江八幡ならではのラインナップを是非ご覧ください。

近江麻

愛知川(えちがわ)水系を初めとする美しい清流、鈴鹿山脈から降りてくる霧・・・

こうした湿潤な気候を生かし、湖東地区の麻織物は発展しました。とくに絣や生平(きびら)の生地の一部は「近江上布(おうみじょうふ)」として国の伝統工芸に指定される貴重なものです。

当店では、近江上布も手掛ける「川口織物」さんに作って頂いた、生平生地を用いたランチョンマットやクッションカバー等のオリジナル商品等を扱っています。天然の麻幹の一本一本から表皮を手で剥ぎ、それを紡いで糸にしているので生地は均一な感じにはならず、シンプルさの中にも豊かな表情が生まれます。

手洗いでの洗濯も可能。機能的ながらノーブルな印象が映える近江麻で生活を彩ってみて下さい。

近江麻のメーカーでは、伝統を守りながらも新しい感性を取り入れた商品を共同開発しています。写真のような色とりどりのマイバッグ達は、各メーカーから出た残布(余り生地)を再度活かすべく、麻を中心に綿やレーヨン、ウール、シルク等の異なる素材・生地を注意深く組み合わせ、まったく新しい商品に仕上げたものです。

一点一点、素材とデザインが異なり、同じものはありません。しかもその多くはリバーシブルで、裏にはまた異なる生地・デザインが。気分次第で様々に表情を替えて楽しめます。

琵琶湖・西の湖の天然ヨシ

琵琶湖や西の湖に自生するヨシは、昔からこの地域にとってかけがえのない天然資源。ヨシを毎年刈り取って焼くことで、健康なヨシ原が保たれ、琵琶湖の良好な水質や生態系が長きにわたり保たれてきました。刈り取ったヨシは軒に吊るす「すだれ」や立て掛けて使う「よしず」、また屋根用の茅など昔から生活の中で重宝され、近江八幡最大の地場産業が形成されてきました。

外国産が主流となった現在でも、迎賓館や京都の高級店などからは、近江八幡産のヨシにこだわって注文が入るほどです。美麗な「すだれ」、強靭な「よしず」(=写真)ともに、ヨシ製品の最高級ブランドと言えるでしょう。

純近江産、人と自然が織りなす伝統の一品。当店では、それらの品に実際に手で触れて、この地が育んできた「上質」を感じ取っていただけます。

「すだれ」「よしず」などの従来のヨシ製品への需要が減少する中、湖岸の環境を維持するサイクルを未来へ繋ごうと、当地では昨今、ヨシの新しい利用を模索する取り組みが広く行われています。

当店では、こうした取組みを主導する「ヨシの使い道を考える会」所属の作家さんが手がけた作品を多数展示販売しています。写真は、ヨシの茎を用いて作られたフクロウや動物たち。新たに開発された「ヨシ紙」「ヨシ布」を使用した商品も今後拡充していく予定です。

近江八幡の竹細工

ヨシ加工と並ぶ近江八幡の手工芸、竹細工。琵琶湖に注ぐ河川の岸辺に多くの竹林があったことから、数々の加工業者が生まれ分業体制を組み発展を遂げました。とくに竹の「曲げ」加工における優れた技術は他の追随を許さず、「八幡丸竹工芸品」として滋賀県の伝統工芸品に指定されています。当店ではその代表メーカーである「竹松商店」さんの製品を幅広く取り扱っています。

竹松商店さんの「うちわ立て」。竹は中が空洞になっている部分と節の部分で熱加減がとても難しく、美しく曲げるには相当な熟練と職人技を要します。写真では竹を「曲げる」技術の美しさを見て頂きたく、あえてうちわを外して撮影しています。

他にも、竹松商店さんの伝統の技を伝える商品は数多く、花台、お菓子置き、プレートスタンドなど、様々な製品を当店でご覧いただけます。

竹松商店さんの商品の中でも、ぐっとモダンなのがこのスツールとテーブル。BiwakoとBambooの頭文字をとって、「BBスツール」「BBテーブル」と名付けられています。

クッション以外は竹だけで出来ているのでとても軽く、掃除の時に本当に助かります。にも関わらず、400kgまで耐荷重があるという強靭さ。そして座ってみると、竹のしなやかさが伝わる絶妙の座り心地です。